映画「GANTZ PERFECT ANSWER」感想
前作(と言うべきか?)の「GANTZ」と2部作になっている、いわばパート2のほうです。
パート1のほうは、すでにこのブログでも感想を述べたとおり(映画「GANTZ」感想(辛口なので、お好きな方は読まないで☆))、あまり面白くなかったんですよね。
「アクションだけじゃなくて人間ドラマも素晴らしい」と言うわりには、大して深い人間ドラマが描かれているようにも感じられず、当然、数々の謎はパート2で明かされることになる以上、観終えてもそこで何かが完結するわけではなかった。
あくまでもプロローグ的作品でしかなかったのだなあと思う。
このパート2公開直前に、テレビで放映された「ANOTHER GANTZ」は、パート1とパート2の架け橋にもなる内容で、うん、むしろパート1より全然面白かった(はい、「全然のあとは否定語が来なくてはおかしい」とおっしゃりたいあなた、しかしさらに大昔までさかのぼると逆に肯定語が来ていた時代もあったので、要は言葉は変遷するものであり、私はこの程度の変化は柔軟に受け止めるというスタンスなので悪しからず)。
パート1が、はっきり言えばイマイチだったので、このパート2を観るのも少し憂鬱だったが、この「ANOTHER GANTZ」を経て、パート2への期待は高まっていた。
で、結論から言えば、めっちゃめちゃ面白かったです。
まあ、天国的か地獄的かといえば、なかなか天国的とは言いにくいかもしれないのですが、しかし、その地獄的な中にも一筋の天国的な救いが見え隠れする、みたいなとこがありまして、その塩梅(あんばい)も悪くなかったです。
謎の黒服集団のリーダー(綾野剛)も面白かったし、GANTZの謎を探るこれまた謎の男(山田孝之)もよかった。
作品としてそうとう完成度が高かったし、奥行きもあって、うーん、パート1とは比べ物にならない出来ですね。
というと、パート1がただただつまらないだけだったかのようですが、しかし、あれがないと、パート2でここまでいろいろなことをきちんと描けなかっただろうし、あれはあれで必要だった、あくまでもプロローグとして。
その意味で、パート2がすぐに公開されたのはよかった。
謎を抱えたまま長く待たされるフラストレーションに、そんなに耐えたくないですから。
──もしかすると、映画を観たみなさんは、結末について、いろいろおっしゃりたいかもしれない。
ただ、私個人の感想を言えば、すごくスッキリしています。
なんか大団円な感じ。
──なんか、あれだなあ、観終えて、こうやって感想を書いている間に、ますますものすごく面白い作品だった感覚が強まってきています。
何ならもう一度観てもいいぐらいだ。
やっぱりね、話題にもなっていたし、予告編などでご覧になった方も多いかもしれないですが、あの爆走する地下鉄の車両からホームへいったん飛び出てきて(窓をぶち割って、ですね)、再度、窓をぶち抜いて車両に飛び込むシーンが、あまりにもかっこよくて笑いそうだった(笑)。
いやいやほんと、「にのちゃん(二宮和也〔かずなり〕)、かっこいい!」と思ったら、笑いそうになっちゃったのよね。
たぶん一人で家でDVDで観ていたら確実に笑っていた。
ファンの方、お気を悪くしないでくださいね。
別に嘲笑しているわけじゃなくて(もちろんだ)、なんだろなー、この感覚。
照れなのかな?
とにかく、笑ってしまいそうなほどかっこいいシーンだった、ということです(ということにしておこう)。
実は、ほかにもしばしば、すっごいシリアスなシーンで大爆笑しそうで苦しんだ箇所というのが幾つかあって。
特にいちばん危険だったのが、あの「昼間は介護士、夜はホステス」の人と、彼女を「おばさん」と呼んでいる「ヒモ」の人のくだり。
あのヒモの人が、その「おばさん」がGANTZの部屋に戻ってこなかった時に、「おばさんどうなったんだよ。おばさんどうなったんだよ! おばさんどうなったんだよー!!」と悲痛に絶叫するシーン。
ね、すごいシリアスな場面でしょ?
劇場内も、けっこう観客が入っていたんだけど、シーンと静まり返っていて……その中、私はほとんど「大爆笑」をこらえるのに必死だった(爆)。
なんだろう、あの、あくまでも「おばさん」呼ばわりしている感じと、でも、その存在をいとおしんで絶叫している切なさとが、あまりにもミスマッチだったからかな。
とにかくあのシーンはかなり危険でした。
そんな感じで、すっごいシリアスなのに、ちょっと引いた目で見るとすっごく笑えてしまう、という場面が多くて参った。
「笑えてしまう」とアタマで思うのではなくて、実際に大爆笑してしまいそうな衝動をこらえる(しかもシーンとした中)というのは、けっこうきつかったー(笑)。
いえいえ、ですから嘲笑はしていないですってば!
なんか私、普段からこういうのが多いの。
家でDVDで観ている時もよくあって、「いや~、家で観ててよかったー。これ、映画館だったら、笑っちゃってたら顰蹙(ひんしゅく)だったわー」とか、よく思うわけです。
しかし、一人で観ていてよかった。
誰かと観ていたら、絶対、笑いを抑えきれなかった気がする。
……と、別におもしろおかしい映画ではまったくなかったのだが、どうしたものですかな。
とにかく、すごく面白かったし、パート1は観終えたあとに「観た意味があっただろうか」と疑問が湧いたけど、このパート2のほうは、確実に観てよかったと思える。
事前のPR番組でメイキングなどもけっこう観たのですが、なるべくCGに頼らないという方針で撮ったそうです。
だから、迫力の映像に仕上がっていてスゴイ、というのが売りらしいのですが、実際、それはうなずける。
アクション映画として観てもたぶんたまらんもんがありますし、私のような、アクション嫌いの人間が観ても楽しめたのは、たぶん、例えば玄野くんであれば多恵ちゃんを守るために、戦っていたというところでしょうか。
その意味で、さすがに今回のパート2に関しては、確かに人間ドラマはきちんと描かれていたと思う(でもそれもパート1の伏線あってのことではあります)。
特に、加藤と弟の兄弟愛。
あたしゃ泣きそうでしたよ!(泣いたり笑ったり忙しいぞ!)
あのシーン……観た人は分かるよね、兄弟愛で泣くシーンっていったらあそこしかないもんね。
あれ、たまんなかったわー。
いやー、だから、総じてすごくよかったですよ!
まあ、真面目なみなさまには特にオススメはしません。
観たい方はどうぞ。
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No title
私も観ましたぞ、公開日に♪ とってもよかったね。
たぶん同じくらいの体重であろう多恵ちゃんをおんぶしてぴょんぴょん飛ぶニノを、
うちわを持って「にの~~!!」と応援したくなりましたww。
かっこよすぎて笑える、きっとにのも同じ気持ちだったと思いますww。