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伊藤真『憲法の力』を読んで

最近、『夢をかなえる勉強法』など、この著者、伊藤真氏の本を何冊か読む中で、彼が現行の日本国憲法の素晴らしさを世に訴えることを使命の一つとして考えている、ということを知りました。
しかし、私自身は「現状に合わせて改憲すべき。そもそも半ば押しつけられてできた憲法なのだし」という考えだったため、その点だけは、この著者と相容れないものがあるな、と常々感じていました。
そこで、この著者の日本国憲法に対する考え方をもう少し詳しく知りたいと思い、読んでみました。

憲法の力 (集英社新書)憲法の力 (集英社新書)
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伊藤 真

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何冊かの著書を読むにつけ、この人が日本国憲法を心から愛しているということは強く伝わってきていましたが、やはり、そのことを改めて強く感じました。

ただ、意外だったのは、「私は世間で思われているように“護憲派”ではない」と書いてあったこと。
護憲派ではなく、むしろ「立憲派」なのだそうです。
ちょっと、噛み砕いて説明する能力がないので、その部分を引用します。

私は、ある意味、護憲派ではありません。今の憲法をそのままで、じっと守ろうとは思っていないからです。自分では、立憲派と自認しています。「立憲主義」とは、国家権力を法的に制限した憲法に基づいて政治を行うことをいいますが、私は、そのときどきの憲法によって権力を拘束する、立憲主義それ自体に意義を見いだしているのです。(20ページ)

何が何でも改憲反対、ということではなく、一部の改憲派の強引な活動によって、「とにかく改憲こそ素晴らしい」というような“空気”ができ上がってしまい、よく吟味もされないままに何となく改憲されてしまうことがとても恐ろしい、という論調のようです。

確かに、私も、裁判員制度というものが検討されているらしい、と聞き及んだ時に、「え~、そんなの絶対反対~」と思ったのに、気がついたらいつの間にか制度ができ上がってしまっていて、いまだに、「えっ、いつ誰が決めたの? なんで?」みたいなとこがあるので(すいません、このくだり、バカ丸出しですが)、憲法改正についても、そんなことになったら恐ろしいな、というのは賛同できます。

そして、伊藤氏は、特にこの日本国憲法における「個人の尊重」という部分と、「平和憲法」という部分に、強く共鳴されているようです。

「個人の尊重」について論じられているくだりを読んでいて、私はちょっと涙ぐみそうになりました。
そのぐらい、この人の思想は美しく、温かく、とても心に響くのです。
例えば、こんなことが語られています。

人は生きているだけで誰もがかけがえのない価値を持っているのであって、それぞれの人として生きる権利は尊重されなければなりません。豊かな人も貧しい人も、健康な人もハンディキャップのある人も、大人も子供も、人種も性別も一切関係なく、誰もが人間として尊重されるべき、「人はみな同じ」だという考え方です。この世の中に生まれてこなければよかった子供など、ただの一人もいないということです。(72-73ページ)

また、「平和憲法」について述べたくだりでは、「現状に合わせて改憲すべきでは」「泥棒に備えて鍵をかけるのは当然なのでは」といった、幾つかのありがちな論点について、一つ一つ反論を加えています。
どちらかというと改憲派の立場にある私ですが、伊藤氏の意見は説得力があり、なるほど一理あるな、と感じさせるものでした。

ただ、それでもやはり、「平和憲法」という部分に関しては、つまり第九条を改正するか否かという点については、伊藤氏の考え方は理想主義的にすぎると思わざるをえませんでした。
言っていることはよく分かる、言いたいことはよく分かるのだが、しかし、やはり少しお人好しというか他国に対して楽観的に信頼しすぎなのではないか、そんな疑問を感じました。
例えば北朝鮮のような国の存在を考えると……。

彼の掲げる理想はとても美しくて、私は胸の痛くなるような思いがしました。
私はこの伊藤真という著者のことが、ますます大好きになりました。
この人は本当に素晴らしい。
この人の掲げる理想は、本当に美しい。
感動的です。
そして、この理想が、理想としてそのまま通用しない現状が、とても悲しい。
そう思いました。

彼が主張しているとおり、戦争は、人が人を殺すということ。
そんなことが、この世からなくなってほしい、というのは心底同感です。
日本国憲法は、正しい方向に改正されるべきだと思いますが、しかし、伊藤氏の主張は耳を傾けるべき価値のあるものだと思いました。
少なくとも、改正にあたっては十分な議論が必要だということ、そして個人の尊重が大事であること、また戦争のない平和な世界をつくっていきたいという願い、そういった点については、彼は間違いなく正しいと思います。
世の改憲派の方々も、彼の声にしっかりと耳を傾けた上で、改憲の議論を進めていくべきだと感じました。

しかし、同時に、改憲はやはり必要なのだと思います。
正しい改憲が行われるよう、国民一人ひとりが高い意識を持って取り組んでいかなくてはならない、ということを強く感じます。

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ご挨拶

※このブログは、2005年12月からhttp://choi-happy.jugem.jp/にて書いてきたものを、2009年4月初旬にこちらへ移植したものです。そのため、以前の記事は行間が広すぎるなど、見苦しい点もありますが、何とぞご了承ください。

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プロフィール

ちょいハピ

Author:ちょいハピ
【2010年12月30日更新】

久々にプロフィールを更新してみます。

ツイッターを始めてから、すっかり「自動まとめ記事」ばかりが中心になってしまいつつあるこのブログ。
それでも、本や映画の感想などをきちんと書きたい時などにはどうしても不可欠の、私にとって大切な場でもあります。

以下、簡単に自己紹介というか自らの特徴を述べてみます。

まず、人生最大の娯楽は「書店で本を眺める」ことと「映画館で映画を観る」こと。
また、連ドラフリークでもあります。

嵐ファン歴は、約6年半。
(つまり、こんなにブレイクする何年も前からファンだったのだ!ということをここで強調したいわけだったりして)

趣味は散歩、そして不審な挙動(汗)。

そのほか、語学も好きで、特に文字が大好き。
文字に対する愛情というか愛着というか偏愛?は、我ながらかなり強い。

とりあえずはこんな感じです。
ぼちぼちお付き合いいただけましたらたいへん幸いです。


【以下、旧バージョン(1)】

2008年12月18日現在、少し古くなっていたこのプロフィールを、久々に書き直してみます。

このブログを始めたのは、40歳になって間もないころでした。
人生80年時代とはいいつつ、40歳を過ぎると、いろいろな病気などで、けっこう突然な感じで亡くなる方も、少なくありません。
ですから、自分も40代に入った時、「これで少し落ち着けるかな」という安堵の気持ちと同時に、「いつ死んでも悔いのないようにしておこう」という覚悟みたいなものも持ちました。
そこで、「いつ死ぬか分からない中、たとえば今、急に死んだとして、何か自分に言い残したことはないだろうか?」と考えた時に、それを自分なりに探りながら書いてみたい、という思いが湧き、そんな動機から、このブログを始めてみたのです。

最初の記事の日付が2005年12月5日ですから、いつの間にか、もう3年も経っています。
相変わらず、大した内容は書けていないし、この3年でそんなに成長したという実感も、あまりないというのが正直なところ。
しかし、これはこれなりに、何らか意味のあるものでありたいし、そのために、何を書いていくべきなのか、日々、模索し続けています。
不惑を越えながらも、いまだ発展途上──。
このブログには、たぶんそんな私の等身大の姿が、浮き彫りにされているのかもしれません(と、ひとまず言い方だけはかっこよくキメてみましたが、その浮き彫りにされた等身大の姿が全然かっこよくないところが悲喜こもごも)。

ブログタイトルは、文字通り、「小さなことの中に喜びを見いだしていこう。与えられていないものに対して不満を抱くことよりも、与えられているものに対して感謝を抱いて生きていこう」といった意味合いが込められています。
実際に、そういった内容になっているかは何とも言いかねますが、少なくとも当初の志としては、書いている自分も、読んでくれた人も、少しだけ、よりハッピーになれたらいいな、という願いが根本にあります。

これからも、引き続きご愛読いただき、「ちょっぴりハッピー」な気持ちになっていただけたら幸いです。


【以下、旧バージョン(2)】
人生80年と言われる時代ですが、私も、一応80歳を目標にしています。
42歳の今、残り半分を切り、これからの後半生を、一日一日、大切に生きたいと願っています。
人生において、いちばん大切なことは何なのか。
その実現のために、今、そしてこれから、何をしなくてはならないのか。
それを模索しながら、少しずつでもいいから前進し続けたいと思います。

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