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映画「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」は星四つ。

この週末に、ようやく、映画「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」を観た。



率直な感想を言えば、思っていたよりも、かなりよくできていた。

心を打たれるシーンも多々あった。

総じて、よい映画だったと思う。

★で点をつけるなら、「★★★★☆」というところだろうか。

(つまり五つ満点で四つ。)



本当は、星五つにしてもいいぐらい、いい出来だったと思うことは思う。

ただ、観終わった時に、やはり、一つの疑問が残った。

すなわち、「それにしても、そもそも、これを映画化する必要はあったのだろうか」という疑問。

そこを言われたら、元も子もないのではあるだろうけれど。



正直に言ってしまおう。

この映画は、これ以上はないぐらい、よくできていた。

しかしながら、原作の映画化として成功しているかと言えば、必ずしもそうとは言い切れないと思う。



作り手が、ものすごく頑張って、丁寧に心を込めてつくったことは、よく分かる。

キャスティングも抜かりないし、映像も美しく、登場人物の心情も、しっかりと説得力をもって描かれている。

お金だって、時間だって、ずいぶんかかったことだろう。



キャスティングについて言えば、四人の子役も文句なく素晴らしいし、さらに、「白い魔女」役のティルダ・スウィントンは、彼女の存在なしにはこの映画は成立しえなかったのではないかとすら思わせる。

(彼女は、「コンスタンティン」の天使役も、ものすごく印象的だったし、「ザ・ビーチ」の怖いリーダーのお姉さん役の時も、相当な存在感を醸し出していた。

怖くて強くて、ちょっと滑稽味もあって、面白い女優さんである。)



ことほどさように、この映画について、ほめるべきところは幾らでもある。

だが、そもそも論として、やはり、この作品は、映画化するべきものではなかったのではないかという感慨を拭うことができない。



この映画で最も感動的なのは、兄弟愛であったと思う。

というか、個人的には、そこで、何度か「やばい」瞬間があった。

最初の、防空壕のシーンだけで、実は既に泣きそうだった。

兄は、父親不在の今、長男として家族を守ろうとする責任感で躍起になっている。

弟は、命より大切だと思ったからこそ父親の写真を取りに戻ったことを、頭ごなしに責められるのは納得がいかない。

そのどちらもが正しくて、どちらも必死で、極限状況で、そして悲しくて。



そうした兄と弟の葛藤が、やがて、ナルニア国を巡る物語の中で、命にかかわる問題にまで(そして国の存亡にかかわる問題にまで)発展し、けれど、最終的には、和解があり、お互いに対する信頼と尊重が生まれる。



だけど、と、そこで思ってしまった。

だけど、その舞台がナルニアである必要って、あったのかな、と。



もう一つには、やっぱり、実写化するのは少し無理があるのではないか、とも思った。

幻想的な生き物が登場する際に、どうしても、ちょっと滑稽なような気がしてしまったのだ。

正直なところ、何度か笑いそうになってしまった。



それにしても、最初に末っ子の少女ルーシーが雪のナルニアに迷い込むシーンは秀逸だった。

細やかで美しかった。

もう手放しでの称賛を惜しまない。



そんなこんなを考え合わせての、星四つである。



あと、もう一つ、考えさせられたこと。

これは、この映画の意図するところからは離れるのかもしれないが、戦争ってやっぱり非人間的なものだな、ということを改めて感じた。



たとえば、長男ピーターが狼と対峙し、倒した時は、相手を倒す必然性というものが確かに存在したから、納得できた。

しかし、軍隊と軍隊の戦いになった時、敵の一人一人を殺さなくてはならない必然性というものが、上記の場合に比べて、やや弱まるように感じた。



相手を、殺したいほど憎んでいるというわけではないけれど、敵として、殺さなくてはならないというのは、つまり、自分の中の人間性を押し殺さなくてはできないことだ。

たとえ「自国を守る」というような大義があっても、敵の一人一人も生身の人間であるのだから、その命を奪うということは──。

……というようなことも、ちょっと考えちゃったよ。



2作目も製作が決定しているんですよね。

せっかく1作目は素晴らしい出来だったのだから、2作目も、安心して力を抜くようなことなく、前作を凌駕するだけの作品にしてほしい。

期待したい。



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すみれさん、コメントありがとうございます☆

そうそう、いかにも「次回作に続く」みたいな終わり方って、げんなりしますよね。

古い話になりますが、私、「マトリックス」の1作目だったか2作目だったかを観た時、次回作も予定されているとは知らずに観て、最後に、ものすごく中途半端なところで終わって「続く」みたいな感じだったので、がっかりしてしまったのを覚えています。

やはり、映画は、たとえシリーズものでも、一話完結型で勝負してほしいですよね!



hideさん、コメントありがとうございます!

私も、原作は読んでいたのですが、聖書との関連性については、hideさんのブログで初めて知りました。

星四つといいつつ、ほめているのか、けなしているのか、微妙なところではありますが(笑)。

『映画と秋葉原とネット小遣いと日記』のhideです。

以前『映画「ナルニア国物語」への期待』でTB&コメント有難うございました

ご覧に成った評価が★4個で安心しました(笑い)

hideの場合、聖書が下敷きに成ってる事を後で知り、この映画の意外な深さを感じました

私もこれ観て、期待以上で、ちょっとビックリでした。

一話完結なので、後味(?)も良かったし。

第二作目も絶対に観ます。
Secret


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ご挨拶

※このブログは、2005年12月からhttp://choi-happy.jugem.jp/にて書いてきたものを、2009年4月初旬にこちらへ移植したものです。そのため、以前の記事は行間が広すぎるなど、見苦しい点もありますが、何とぞご了承ください。

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プロフィール

ちょいハピ

Author:ちょいハピ
【2010年12月30日更新】

久々にプロフィールを更新してみます。

ツイッターを始めてから、すっかり「自動まとめ記事」ばかりが中心になってしまいつつあるこのブログ。
それでも、本や映画の感想などをきちんと書きたい時などにはどうしても不可欠の、私にとって大切な場でもあります。

以下、簡単に自己紹介というか自らの特徴を述べてみます。

まず、人生最大の娯楽は「書店で本を眺める」ことと「映画館で映画を観る」こと。
また、連ドラフリークでもあります。

嵐ファン歴は、約6年半。
(つまり、こんなにブレイクする何年も前からファンだったのだ!ということをここで強調したいわけだったりして)

趣味は散歩、そして不審な挙動(汗)。

そのほか、語学も好きで、特に文字が大好き。
文字に対する愛情というか愛着というか偏愛?は、我ながらかなり強い。

とりあえずはこんな感じです。
ぼちぼちお付き合いいただけましたらたいへん幸いです。


【以下、旧バージョン(1)】

2008年12月18日現在、少し古くなっていたこのプロフィールを、久々に書き直してみます。

このブログを始めたのは、40歳になって間もないころでした。
人生80年時代とはいいつつ、40歳を過ぎると、いろいろな病気などで、けっこう突然な感じで亡くなる方も、少なくありません。
ですから、自分も40代に入った時、「これで少し落ち着けるかな」という安堵の気持ちと同時に、「いつ死んでも悔いのないようにしておこう」という覚悟みたいなものも持ちました。
そこで、「いつ死ぬか分からない中、たとえば今、急に死んだとして、何か自分に言い残したことはないだろうか?」と考えた時に、それを自分なりに探りながら書いてみたい、という思いが湧き、そんな動機から、このブログを始めてみたのです。

最初の記事の日付が2005年12月5日ですから、いつの間にか、もう3年も経っています。
相変わらず、大した内容は書けていないし、この3年でそんなに成長したという実感も、あまりないというのが正直なところ。
しかし、これはこれなりに、何らか意味のあるものでありたいし、そのために、何を書いていくべきなのか、日々、模索し続けています。
不惑を越えながらも、いまだ発展途上──。
このブログには、たぶんそんな私の等身大の姿が、浮き彫りにされているのかもしれません(と、ひとまず言い方だけはかっこよくキメてみましたが、その浮き彫りにされた等身大の姿が全然かっこよくないところが悲喜こもごも)。

ブログタイトルは、文字通り、「小さなことの中に喜びを見いだしていこう。与えられていないものに対して不満を抱くことよりも、与えられているものに対して感謝を抱いて生きていこう」といった意味合いが込められています。
実際に、そういった内容になっているかは何とも言いかねますが、少なくとも当初の志としては、書いている自分も、読んでくれた人も、少しだけ、よりハッピーになれたらいいな、という願いが根本にあります。

これからも、引き続きご愛読いただき、「ちょっぴりハッピー」な気持ちになっていただけたら幸いです。


【以下、旧バージョン(2)】
人生80年と言われる時代ですが、私も、一応80歳を目標にしています。
42歳の今、残り半分を切り、これからの後半生を、一日一日、大切に生きたいと願っています。
人生において、いちばん大切なことは何なのか。
その実現のために、今、そしてこれから、何をしなくてはならないのか。
それを模索しながら、少しずつでもいいから前進し続けたいと思います。