「NEWS ZERO」のキャスター村尾さんを巡る妄想
本当にほのぼのとした、温かい人柄で、嘘のない、誰に何を恥じることもない、自然体の。
正義感が強く、でも、悪事に対して憤りを見せる時も、決してエキセントリックに堕すことがない。
大人の、冷静な、客観的な、かつ“普通の感覚”のコメントは、おおむね共感できる。
見ていて、こんなに気持ちのいい人がいるのだ、と思う。
先日(10/29)は、小林麻央さんが、東レの新素材「カルライト」でつくられた水着(女性用)を手に取って、「ほら、すごく軽いんですよ」と差し出すのに、何げなく手を触れた、その瞬間に、カメラに映らないところにいるスタッフさんたちからドッと笑い声が。
確かに笑ってしまうのも何となく分かるし、そんなふうに笑いが起きるのも、彼がみんなから愛されている証拠なんじゃないかと思う。
しかし、そんなふうに笑われても、彼自身は顔色一つ変えず、照れるでも困るでもなく、淡々と「ほんとだ、軽い」などと感想を述べている。
見守る翔ちゃん(嵐・櫻井翔)とラルフさんは、「う~ん、さすがは村尾さん。僕らには真似できません……」と言いたげな、微妙というか複雑な微笑み。
彼らを見ていると(ちなみに私は翔ちゃんが出ている月曜日以外はあまり見ていないのだが)、いつも、何だか家族みたい、と思ってしまう。
-------以下、妄想-------
ちょっと甘えん坊で、素直で、感受性の豊かな、次女。
負けず嫌いで、頑張り屋の、次男。
見かけによらず(すいません)頼りになる、長男。
しっかり者だけど実はさみしがり屋の、長女。
そして、お父さん。
あれ? お母さんは?
──そう、幼い子供四人を残して、二十年前に病気で亡くなったのだ。
そして、お父さんは男手一つで、この四人を育て上げたのだ。
ああ、なんと温かい家族愛なのでしょうか。
-------以上、妄想-------
村尾さんの人柄が、みんなを、──たぶんスタッフさんも含めて、みんなを、一つに温かくまとめ上げている気がする。
みんながみんな、とても天国的な人たちに見える。
こんなニュース番組って、珍しくないですか?


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マット・デイモンinビストロSMAP
スマスマ(SMAP×SMAP)をちら見していたら、ちょうど、ビストロSMAPのコーナーに出演していた彼が、役作りについて語っているところでした。
その内容自体もそうなんですが、私が、ほおっ、と思ったのは、供された料理の一品ごとに、さまざまな語彙で称賛していたこと。
“Excellent!” “Delicious!” “Great!” “Spectacular!” “Perfect!”等々。
賢い人なんだなあ、と単純に思ってしまいました。
それにしても、アメリカの大リーグの球団の名前って、なんで「赤い靴下」だったりするんでしょうか。
面白いですね。
(話が飛んだようですが、マット・デイモンはレッドソックスの大ファンなのだそうで、それに因んだ料理が出されていたのです。)
あと、全然、話は違いますが、スマスマの裏でやっている、オジサンズ11、とかいう番組、わりと面白いですね。
羽鳥慎一アナ(36)までも、他の面々(あの面々!)と一緒くたにオジサン呼ばわりって、ちょっとかわいそうな気もするけど。


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『走ることについて語るときに僕の語ること』を読んで

走ることについて語るときに僕の語ること
村上 春樹
まずはタイトル。
「これぞ村上春樹」なタイトル、まさしく村上春樹的なタイトルである。
かつ、村上春樹であるからこそ許されるタイトルでもある。
(ちなみに、彼が日本に紹介した作家レイモンド・カーヴァーの書名に由来する。)
書かれている内容。
一般読者としての立場からは(って、変な言い方ですが)、こんなレビューが書けそうだ。
「村上春樹という、作家を生業とする一人の生身の人間が、どんなことを考えながらここまで生きてきたのか、ということが、“走る”ということをモチーフに、できる限り正直に語られている。
“走る”ということを、人生を生きる、ということの暗喩として捉えるならば、多くの読者にとって、示唆に富んだ一冊と言える。
時に、哲学的とも言うべき領域にまで踏み込んだ考察は、意図的なものではないにせよ、読者に対し、自らの人生の意味を振り返ることを、それとなく促してくれる」
さて、では、私個人として、何を言おうか。
彼の著作を読むのはずいぶん久しぶりだが、相変わらず彼の文体は肌に合う。
しっくり来る。
この、奇妙な懐かしさと、一抹の寂しさ。
彼の文体から受ける感覚は、ほぼ一貫して変わらない。
痛みと、疼き。
根源的な喪失感を、否応なしに意識させられる感じ。
それは、ある種、冷たく暗い感覚でもあるのだが、同時に、彼自身が常にそれを読者と共有している、と感じさせるのは、彼の、作品に対する真摯な姿勢が、一文字一文字からダイレクトに伝わってくるからだろう。
彼のことを、あまり低く見積もらないほうがいい、と思う。
仮に百年後、たとえば、現代日本において広く読まれている人気作家たちの中で、いったい誰が読まれているだろうか。
そのほとんどは、一部の研究者を除いては、読まれてなどいないはずである。
そんな中、彼だけは読まれているはずだ、広く一般読者に。
ディケンズがいまだに読まれ、愛されているのと同様に。
(ちなみに、ディケンズの『二都物語』を未読の方、たぶん読むべきです。)
ただ、一読者としての好き嫌いを言えば、彼の作品には嫌いな作品も多い。
特に長編では、「こんなものを書くぐらいなら、いっそのこと、もう筆を折ってはくれまいか」と思ったことも一度ではない。
せっかくの才能を、どうか正しく発揮していただきたいと切に願う。
こんな言い方を彼が最も嫌うであろうことは重々承知の上で言えば、筆の力で人類に貢献してほしい。
つまり、文学にしかできない形での、「人の心を揺り動かす」という仕事。
平たく言えば、優れた文学作品を生み出してほしい、というだけのことではあるが。
もう少し、この本に即した感想を述べよう。
「少なくとも最後まで歩かなかった」というような、彼の目指す生き方について、何を感じるか。
読む進むうちに、どうしても自分の人生を振り返るわけだが、私は既に、何度も立ち止まり、平気で歩き、しばしば正規のコースを外れて迷路に迷い込んだりもしてきた、気がする。
走り続けなければならないことは分かってはいるし、どうせ走るなら、よりよく走りたいものだが、なかなかうまくは走れない。
それどころか、正しい道をまっすぐに走るという、ごく当たり前と思われることすら、ままならないのが現状である。
だが、いちばん大切なことは、やはりゴールすることだ。
それが、どれほどたどたどしい走りであったにせよ、また、何度となく歩いてしまった、道も間違えてしまった、制限時間内にも間に合わなかった、ランナーとしては失格の走りになってしまったとしても、それでも、ゴールをあきらめないこと。
──自分の墓碑銘に、何を刻まれたいか?ということを、改めて考えさせられた。
村上春樹作品でお勧めのものについては、「続き」に挙げるので、興味のある(奇特な)方はどうぞ。


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『歌姫』は、とても可愛いドラマです。
ドラマ『歌姫』を、もしまだ見ていない方がいらっしゃいましたら、一度、ぜひ見てみてください。
とてもばかばかしくて、とても温かい、泥臭く、演劇的で(原作である舞台作品の持ち味を生かしているゆえか)、一言で言えば、とても可愛いドラマです。
「可愛い」だと分かりにくいか……「愛すべき」と言うべきか。
ちょっと熱もあるので文章も適当だし、たぶんコメントをくださっている方へのお返事も明日以降になりそうですが、どうしても、一言だけ。
『ガリレオ』と『医龍』をご覽のみなさま、金曜の夜には、『歌姫』を見て一息ついてみませんか。


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楽しみ♪
う~ん、微妙……。

バッテリー〈2〉 (角川文庫)
あさの あつこ
微妙である。
つまり、6巻まで読み進むかどうか。
ここまで来ると、一応、目を通しておこうかとは思うが、う~む、そう(どうでもいい注:この「そう」は、副詞ではなくて、……辞書の助けを借りれば、「事柄を確認する意を表す感動詞」である)、つまらないとは言わないが、う~む、「面白かった。よかった」と言って人に勧める気は起こらない。
主人公が少年であり、題材が野球であるということで、爽やかな青春小説を期待してしまった私が愚かであったのでもあろうが、この作者の、自らの暗さを愛してやまない性向(だと思うんだ。随所において、陰湿と言いたいほどの暗さに満ちているから)が、どうも意に染まない。
これは一種の近親憎悪でもあろうから、作者が悪いわけでもないだろう。
単純に好みの問題。
しかし、この人物設定。
ピッチャーの巧。まるで自我のかたまりで、自分の才能を正しく(というか、自分の思い通りに)発揮すること以外、何も考えていないに等しい。あたかも、前衛芸術家のようですらある。
キャッチャーの豪。中1にして、この人柄の出来上がりっぷりはどうだ。まるで、よく練れた営業マンのようである。あるいは、上司に可愛がられ部下に慕われる中間管理職のようでもあろうか。
そして巧の弟の青波(せいは)。そもそもこのネーミングはどうだ。長男が巧で次男が青波って、どういう感覚の両親なんだ。そしてその性質は、まるでシャーマン!? 病弱で、人の心を敏感に感じ取る。プチ霊能者とでも言おうか。大人になるまで生き延びることが可能であるならば、スピリチュアル・カウンセラーにでもなれそうだ。
でも(っていう接続詞でいいのかな)、豪はいいやつだし、青波はいい子だし、巧も、きっと感化されてよくなっていくよね?
それを期待しながら、ザーッと読破を試み、そののち、すみやかに映画のほうを見ようと思う(みなさまご存じの通り、既に映画化されDVD化されているので)。
あさのあつこ作品を読むことは、今後はなさそうだ。


『ワーキングプア――日本を蝕む病』を読んで

ワーキングプア―日本を蝕む病
最近、この問題についてはテレビなどでもよく取り上げられますよね。
実際、私自身もそんなに他人事でもないな、という気持ちもあって。
案外、誰でも陥り得るものなんじゃないかな……。
つまり、リストラにあうとか、何らかの事情で職を離れざるをえなくなるとか、そう、たとえば病気になったり。
病気でまともに働けず、すぐに食い詰めて、家賃滞納で立ち退きを迫られ、路上生活者に……というコースは、他人事のように見えて、意外と自分にも簡単に起こり得ることなんじゃないか?なんてね。
「自己責任」の一言で切り捨てられない現状というのが、どうも、あるように思えます。
たとえば、テレビ(確かフジテレビの、日曜の午後2~3時の枠)で取り上げられていた例ですが、うつ病を抱えながら派遣社員とかアルバイトとか不安定な雇用形態で働いていて、でも病気のせいでなかなかまともに勤まらなかったり。
そうすると収入が減り。治療代もかかるし。──という。
その他にも、この本の中では、さまざまな、一生懸命働く気もあり、実際に働いている、働いてきた、にもかかわらず、なかなか貧困から抜け出せない、というケースが数多く取り上げられています。
ここに書かれていることが事実だとして、こんな現状があるとして、では、どうするか?というのが問題です。
何ができるのでしょうか。何をすべきなのでしょうか。
自らもそうした苦境に陥らず、また、そこに陥っている人を救うためには。
ちょっと問題意識を持っとこう、と思います。


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あら嫌だ、『スワンの馬鹿!』も面白うございますことよ♪
先週も、『有閑倶楽部』の合間合間にチラ見した限りではなかなか面白そう、という感触は得ていたのですが、今週、一時間がっつり見てみたところ、これはまた大変に面白い!と言わざるを得ないわけであり。
私としては、非常に正統派というか、いいバランスでつくられたドラマだな~という印象です。
おとぼけが基調でありつつも、時にはほのぼのと心温まり、また時にはピリッと緊張感もあり。
家庭では、姉さん女房の尻に敷かれ、小学生の娘との関わり方に迷い、会社では、課長代理という中間管理職としての悲喜こもごもがあり。
さらに、雰囲気のあるすっごい美女とのロマンスの予感もあり……いやいや、もちろん浮気なんてするつもりなどないのだが、しかし、そうは言っても、この胸の高鳴り……みたいな、ちょっとしたワクワク感もあったりして。
見ていて、実に安心感のある、落ち着いて楽しめる、いいドラマです。
よかった~、また一つ面白いドラマが見つかって。
もう私、たぶんドラマ中毒です、っていうことは今さら言うまでもなかったですね……。
何しろ、『プリズン・ブレイク2』も終わってしまったし、それに、新ドラマが始まるまでの2~3週間ほどの期間が、もう禁断症状みたいな感じで、かなり飢え渇いて(笑)いたので。
これで、『歌姫』『モップガール』『風の果て』『スワンの馬鹿!』と、出揃った感ありですわ~。
あと、もしかすると『おいしいごはん』と、加えて『SP』も見る可能性が否定しきれません。
改めて、二つの疑問が胸をよぎります。
つまり、一つには、いったい私はどういう基準で見るドラマを選んでいるのだろうか、という疑問、そして、もう一つには、こんなにドラマばっかり見ていて、もろもろ大丈夫なのか、という疑問。
一つ目の疑問に対しては、「基準はただ一つ、個人的に『面白い!』と感じ得るか否か、これのみである」というのが答えであり(←答えになってないんじゃないか、との誹りを免れなそうな気もしつつ)、二つ目の疑問に対しては、……まあ、曖昧な微笑みをもって答えに代えさせていただく、ということで。


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ドラマ『モップガール』は必見!
それは『モップガール』。
テレビ朝日の「金曜ナイトドラマ」という、たぶん「時効警察」なんかと同じ枠ですね。
先々週から始まったのですが、1回目は様子見で、2回目を見てからブログで紹介するかどうか決めようと思っていました。
で、その第2回が、かなり面白かったわけです。
最初、見る前に、ドラマの設定を知った時、まず思ったのが、「確かアメリカのドラマで、似たようなのがあったな」ということ。
題名までは思い出せなかったのですが、今、ネットで見てみたら、そうそう、『トゥルー・コーリング』というドラマです。
そこから着想を得たのかどうかは知りませんが、そのアメリカのほうのが大まじめ、どシリアスであるのに対し、日本のほうのは、かなりのコメディータッチ、おふざけバージョンと言えます。
まあ、金曜の夜に見るわけですから、あまり大まじめにやられても、疲れてしまいますからね。
概要を言えば、主人公の女の子(北川景子)が、結婚式場で働いていたのに大ポカをやらかして葬儀部門への出向を命じられるところから物語は始まります。
それで、人が亡くなった現場に残った血痕をお掃除したり(なので『モップガール』なわけです)するのですが、その際に、なぜか遺品に触れると前日に時間が戻ってしまうのです。
それで、その人が亡くなった原因を取り除き、生き延びてもらおうと、悪戦苦闘する、というようなストーリー。
第2回では、実は花婿の恋人が男だったり、従業員(かな?)いじめと思われていたものが実は女王様プレイだったりと、なかなか振るっています。
嫌な感じの上司(谷原章介)が、やたらフランス人女性を口説いていたりするのも楽しい。
そして何より、主演の北川景子さんの変顔がかわいいですね。
これは、悪いことは言わない、見ておいたほうがいいドラマです。


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情状酌量の余地、みたいなものの有無
元「EE JUMP」の後藤祐樹(21)が窃盗などの容疑で逮捕されたというニュース。
このブログでときどきチラッと漏らしているように、私は芸能界から消えていった人のことが妙に気になるところがあって、この人も、気にかかっていた一人だった。
たまたまスカウトされて、ポッとデビューしちゃって、けっこう売れて、でもプロ意識に欠けて、いろいろ問題を起こして、結局、引退することになった、というようないきさつだったと思う。
それから何年か経つ。
今はいったい何をやっているのか、ちゃんと真っ当な仕事に就けたのか、気になりつつも別に知ろうとはしていなかったわけだが。
ウィキペディアを見ると、その後、鳶職、居酒屋勤務等を経て現在は会社員、とか書いてあるが、ネット上のニュースでは「鳶職」となっている。この辺は細かいことかもしれないが、会社は辞めたということだろうか。職種は鳶職で、勤務形態としては会社員、とかいうことなのか、など、どうでもいいようなところでいろいろ引っかかったりして。
同じくウィキペディアを見ると、結婚して二児の父とあるが、21歳で二児の父はずいぶん早い気もする。……双子なのかも、とか、また余計な妄想がよぎったりして。
生活費に困っていたのだろうか。
小さな子供が二人いたら奥さんも働けないだろうし、家族四人分の生活費が重かったのか。
また、盗んだものが、工事現場で大量の銅線を、というところが、何というか、物悲しいではないか。
単独犯ではなく、十代の少年数人と共謀して、であり、彼が主犯格なのだそうである。
実刑になるのだろうか。
離婚したりするのだろうか。
執行猶予がついたら、「な~んだ」と思って、きちんと反省しなかったりするのだろうか。
実刑だったら、服役中に、また、覚えなくてもよかった悪いことをさらに覚えてしまったりするのだろうか。
彼が転落したのは、彼自身の責任だと思うけど、彼を簡単にスカウトして簡単にデビューさせて、問題を起こしたらあとは見放した人、もちろん、問題行動の程度もひどくて同情の余地はないのも事実ではありつつ、やはりその人にも少しは責任ってないのかな、なんて思ったり。
なぜ窃盗なんか犯さなくてはならなかったんだろう。
彼の姉も、いちいち名前を出されて気の毒だし(もちろん、彼がデビューすることになったのも、彼女の弟だからというのもあったのかもしれないから、何と言ったものかよく分からないが)、彼とかつてユニットを組んでいた女性タレントも気の毒だ。
後者の女性タレントさんは、本当に、過去、彼のおかげでずいぶんひどい目に遭わされたと言っていい。
私はこの女の子、わりと好きなのだが、彼女も今回のニュースにはショックを受けているのではないだろうか。
なぜそんなことになってしまったのか、知りたい。
結局のところ、そもそもどうしようもない人だったのだ、というような理解でいいのか、あるいは、何かそこに同情すべき理由などが存在していたのか。
つまり情状酌量の余地、みたいなものはあったのか。
別に偉そうに上から言えることでもないが、──彼を、誰かが強力に導いて、真っ当に生きることができるようにしてあげられるといいのに。


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