「ありがとう」
あの歌声
今も耳に残る
幻じゃなく
確かに君だった
その姿を僕は描ける
そう
睫毛の微かな揺らぎまで
君はいつも
何かを伝えようと
でも僕は塞いだ
傾けるべき耳を
今は遠い君に
最後に届けたい
僕の胸にある
ただ一つの思い
何度繰り返しても
足りない
君がいてくれたこと
その全てに
ありがとう

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『花より男子2』をにやにやしながら観ている理由
ちなみに、「アクロン」でもいいのですが、なぜか「エマール」を愛用(というほどでもないが、惰性で)し続けています(←特に誰も聞きたいと思っていないミニミニ情報)。
さてさて、早くも終盤に近づきつつある今期のドラマですが、今日は『花より男子(だんご)2(リターンズ)』について語ってみたい……!!
このドラマ、私はものすごく面白いなと思って観ています。
といっても、登場人物の誰かに感情移入したり共感したりして手に汗を握っているというわけでもなく、今後の展開が気になってハラハラドキドキしている、というわけでもない。
ただ、女の子の願望をものすごくストレートに表現した物語だな、という点がとても面白くて。
つまり、主人公は、これといって取り柄のない、どちらかというと平凡な女の子。
ここに、読者なり視聴者なりは、自らを投影できます。
そして、一方には、強引で、自己中心的で、一緒にいるといつも振り回されっぱなしの、だけど大好きでしょうがない彼、というのがいて、もう一方には、困った時にはいつも必ず助けに来てくれて、温かく包み込んでくれる、優しい彼、というのがいて、その二人ともが熱烈に自分に恋をしている。
さあ、どちらを選ぶのか?
もちろん、誰が見たって、後者のほうが自分を幸せにしてくれそうな気がする、だけど、たとえその人と一緒に歩む道が茨の道であろうと、私はやっぱりあのどうしようもない馬鹿野郎を選んでしまうの……!!という。
そんな女の子の妄想の世界を、そのまま映し出したような物語だな、と思って、にやにやしながら観させてもらっている。
しかし、そんな願望や妄想は、何も女の子の世界だけではない。
主婦の不倫だって、ドラマや小説においては、しばしば、「優しい夫、平凡だけど幸せな毎日。それなのに、ああ、なぜ私はあの危険な香り漂う彼にどうしようもなく惹かれていってしまうの!?」といった世界が展開する。
そんな妄想や願望を抱いてしまう女の子や元・女の子たち(その中に自分自身も含まれるかどうかはここでは差し控えさせてもらうとしましょうか)が、すごく可愛く微笑ましくて、何ともいとおしく思えてしまうのって、私だけじゃないですよね……!?

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最近の、ある芥川賞受賞作を読んで
……しかし、ちょっと書きにくいなぁ。
本当は、本を読んだり映画を観たりして、すごくよかった、これについてぜひ書きたい、というのであれば、それがベストなのですが、今回読んだ作品については、正直、「ふむ、こんなものか……」という感想なのです。
普通だったら、そういう場合はわざわざ書かないのですが、今回は、少し思うところがあったので、書いてみようかと思います。
まず思ったのは、「いかにも芥川賞の選考委員たちがこぞって絶賛しそうな作品だな」ということ。
読後感は、やはり芥川賞を受賞した綿矢りさ『蹴りたい背中』にも似ているかもしれない。
あれを読んだ時は、ずいぶん世界観が閉じているんだな、と、そのことに恐れ入ったものだが、今回の作品(作品名は、この記事のどこかで出すかもしれないし、あるいは、あまりにもひどく書きすぎてしまった場合には、伏せるかもしれません。今の時点では未定です)については、“そもそも世界が存在しない”ことに驚かされた。
つまり、現実に存在しているのは「わたし」だけなのだ。
「わたし」の周りに存在しているはずの世界は、「わたし」にとって、全て“影絵”でしかない。
何一つ、誰一人、肉を持って、実体を持って、迫ってはこない。
「わたし」という人は、何のために生きているのかが伝わってこない。
その心の殺伐さかげんだけが、生き生きと、ありありと、実感を伴い、切実さを伴って、素晴らしく完成された文体ときらめく才能をもって綴られる。
これが今の日本の社会なのだ。
これが今の日本の文学なのだ。
──との思いに、心の奥底が冷え冷えとしてくるような、暗澹としたものを感じた。
これだけの才能を持った人が、その魂を削って書き上げた作品が、これなのだ。
つまり、つまらなく生きている人の、つまらない述懐。
根の暗い人たちにとっては共感できるから、選考委員たちはとても喜ぶ。
この主人公が、かわいそうでならない。
哀れ、と言ったほうがいいのだろうか。
作者もかわいそうだし、選考委員たちも、読んで共感する読者も、あるいは、読者ではなくても多数存在するであろう、この主人公のように生きている人たちも、みな全てかわいそうである。
何のために生きているのか?
生かされているこの命を、何のために使うのが正しいことなのか?
それが分からなくなってしまっているのが、今の日本なのだ。
だから、そうした様をそのまま切り取った文学が、いきおい素晴らしいとされざるを得ない。
新しい文学が必要だし、新しい価値観が必要、正しい価値観が必要、なのだ。
そのことが、改めて強く実感された作品ではあった。
(以上、一個人の独断と偏見に基づく感想にすぎないので、不愉快に思われた方、何とぞご容赦下さいませ。)

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「道」
かくして、「Love so sweet」な日々は続く。
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Love so sweet
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(ちなみに、嵐のファン同士であれば通じる話なのですが、それ以外の方のために注釈を付けますと、「絶好調・超!」というのは、相葉雅紀くんの、いわば決めゼリフみたいなものです。)
そして、帰宅すれば帰宅したで、今まさに『花より男子2』が録画中。
もちろん、ミュージックステーションの録画もばっちり。
ことほどさように、「Love so sweet」な一日であったことでありました。
でも、今日のMステの衣装、爽やかで可愛かったけど、もしかすると、ちょっと踊りにくそうだったかもしれない。
あと、最後の、お辞儀してるはずのところで一人だけカメラ目線だった大野智くん、いろんな意味で最高でした♪
とにもかくにも、嵐な日々は続くのでありました。

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父よ、あなたってこんな素晴らしい人だったっけ…!?
母が亡くなったのが、もう9年近く前のことというのがびっくりだが、やはり母の死後5、6年ぐらいは、父もなかなか元気になれずにいた。
でも、その先日会った時は、もうかなり元気を取り戻した感じ、本来の父に戻ったような感じだった。
ほんとに75歳かよ、と思わせられるほど、元気だった。
体も健康だし、足腰もしっかりしているし、頭脳も明晰そうだし。
あの頃は、もうこのままずうっとずうっと鬱状態が続くのかな、と思ったものだが。
散歩をしたり、山登りをしたり(山登りの時は連続4時間とか平気で歩くらしい)、あるいは、大学の公開講座に通ったり、テレビの高校講座を見たり(本人曰く、放送大学まで行くと内容がやや高度になり逆にストレスになる、高校レベルぐらいなら楽しんで観られる、とのこと)、図書館で本を取り寄せて読んだり、現役時代のように、朝、洗面所でFENを聴いたり。
家事も全部一人でこなし、ご飯もちゃんとつくってるみたいです……私よりよほどマメかも!?
こんな面白い話もしてたな、自分の寝言で目を覚ましたという話。
海上で取り残されて、助けの船か何かに大声で呼びかける夢。
「お~い!」って、ものすごい大声で叫んで、その3回目で目が覚めたんですと。
近所の人に聞こえちゃわなかったかどうか、ちょっと心配なんですけど。
ああ、父ってこういう人だったんだな、と、何か、驚きがあった。
つまり、自由な時間、ありあまる時間を、そういった、勉強したり、何か知的な活動をしたりすることに嬉々として振り向ける人だったんだ、と。
それに、あれ、こんなに親切な(というのも変だが)人だったっけ、という驚きもあった。
つまり、私の中では、父はどちらかというと私と似て頑固で偏屈な人、というイメージを持っていたのだけれど、そのイメージに幾らか修正をかけるべき必要性を感じたわけ。
何が言いたいかというと、私は自分の父親の数々の美点を見落としていたか、あるいは不当に過小評価していたのではないか、と思い至った、ということ。
いちおうこのブログを始めた動機は、40歳も過ぎていつ突然死するとも分からんから遺言的なものとして死ぬ前に言いたいことを言っておこう、というものだったから、こんなことも書いてみた。

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上田隆『生まれる前からハッピー育児!』を読んで
そういえば、前から取り上げたいと思ってそのままになっていた本があったっけ。

生まれる前からハッピー育児! -小児科ドクターが明かす、おなかの赤ちゃんのふしぎ
上田 隆
ま、今のところ(?)育児とは何ら関わりのない人生を歩んできた私ではありますが、そんな私が読んでも充分楽しめる一冊でした。
一言で言うと、スピリチュアルな視点から、お母さんにとっても、生まれてくる赤ちゃんにとっても、幸福なお産って何だろう?ということを、現役小児科医が易しい言葉で綴っている本です。
Amazonの商品説明には、このように書いてあります。
内容(「BOOK」データベースより)
第1部では、胎児や未熟児の驚くべき能力について、また、退行催眠療法のレポートや、子どもが語る「誕生の記憶」「胎内の記憶」「おなかに入る前の記憶」などのスピリチュアルな話を参考にしつつ、胎児や生まれた赤ちゃんへの接し方を示しています。
第2部では、妊娠中のお母さんからよく受ける質問への答えを、小児科医の立場からQ&Aの形を取って書きました。
「ユートピア文学賞2006」入賞作品。
感動的なのは、この著者の、病気の子どもたちと接する時の心構えです。
それは、「どんな赤ちゃんも、私にとっても愛しくて仕方がない“わが子”です」(24ページ)というもの。
それにはきっかけがあって、24年前のある日、自身の子ども(生後一カ月)が病気になり、自ら主治医にならざるを得ず、そして、ようやく全快したわが子の笑顔を見ながら、“「これから出会うすべての子どもたちに対して、わが子を治療したときと同じ気持ちで治療していこう」と誓った”(26ページ)のだそうです。
でも~、本当にすごいと思うのですが、普通だったら、その時はそう誓っても、月日が経つにつれ、知らず知らず決意が崩れ去っていきそうなものですが、この著者は、24年間にわたって、その心構えを維持しつづけているわけです。
すごいことですよね。
ほとんど人間とは思えない……!?
そうした点も含めて、心に響く箇所が多々ありました。
一方、後半のQ&Aの部分は、ものすごく実践的。
帯にも「読み終わるとお産と子育ての不安が消えている!」と書いてありますが、妊婦さんは必読というか、読んどいたほうが絶対よさそうです。
そんなわけで、本日お勧めの一冊でした(久々に書評を書いたという達成感!!に包まれつつ)。

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あはっ、「Love so sweet」発売♪
Love so sweet(初回限定盤)
嵐,SPIN,mugen,櫻井翔,ha-j,北川吟,youth case
Love so sweet
嵐,SPIN,mugen,櫻井翔,ha-j,youth case
Amazonから、「ご注文の商品を発送しました」っていうメールが届いてた~。
ってことは、明日届くってことだ~。
えへっ。
あはっ。
嬉しい……♪
今週は、「うたばん」にも出るし、Mステにもまたまた登場しちゃうし。
なんかこの曲、すごく好きなの、最初に聴いた時から。
嵐らしくて、可愛くて。
早くiPodに入れたい。
そして朝な夕なに、昼に夜中に、延々聞き続けるのだ……!!!

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『ハンドク!!!』を観て~ノブ、あなたの人生には意味があった。

ハンドク!!! 5巻セット
長瀬智也
以下、観た人にしか分からない、かつ、観ていない人にとってはネタバレ必至かもしれないが、えぇい、この際、そんなことは一切かまうことなく、好き勝手に、独りよがりに書く。
私が書きたいことはただ一点、ノブ(二宮和也〔かずなり〕)の生と死についてである。
「生まれてこなければよかった」──そう言い残して死んだ彼が不憫でならない。
彼は死の床でこんなことも言っていた、「どうせ初めから決まってるんだ、大事にされる奴と、大事にされない奴と……」と。
最後まで無念の思いを抱えたままで死んでいったノブ。
だけど、そんな彼を助けるために、一番(長瀬智也)も道子(内山理名)も、ぶっ倒れるまで手を尽くしたし、それでも助けられなかった時に、道子は声を上げて泣いた。
通夜の時だって、みんな悲しんでいた。
みんなに愛されていたことが分かる、悲しまれ方だった。
彼は生前、きっと自分が死んでも誰も悲しまないだろうと思っていたんじゃないかな。
そして、自分の人生って何だったんだろう、自分の存在って、自分の命って、何だったんだろうって、それがとても無価値に、無意味に思えていたのではないだろうか。
「生まれてこなければよかった」なんて、彼に言ってほしくなかった。
否、彼にだけではない、どんな人にだってそんなこと思ってほしくない。
救いは、たぶん霊子線が切れる前の24時間の間に、その一番や道子の様子、新聞店の人たちの様子を見て、ああ、自分の人生って、そんなに捨てたもんでもなかったのかなって気づけたかもしれないこと。
もちろん、彼が最後にやっちゃったこと(一言で言うと、逆恨みによる殺人未遂、ということになりますか)は正しいことではなかったから、彼が最終的に天国に還れたかどうかは分からない。
前科もあったみたいだし、それを補って余りあるプラスを生み出せていたかどうか、また、死の間際に犯した罪を、もしかして事故ではあったが命を落としたことによって何らか償い得たのか、その辺は本当に仏や神でないと分からない領域ですな。
何にしても、ノブに言いたい、あなたは生まれてきてよかったのだ、あなたが生きたことによって幸せになった人もたくさんいたのだ、あなたの人生には意味があったのだ、あなたの存在には価値があったのだ、と。

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「飛び立つ前の眠り」
僕が流そう
君が叫べない思いを
僕が叫ぼう
君が綴れない言葉を
僕が綴ろう
君が走れない道を
僕が走ろう
誰かが
君を立ちすくませて
そこから動けなくしているとしても
何かが
君に突き刺さって
そのまま消えずにいるとしても
ねえ
空を飛ぼう
青く
抜けるように自由な空を
できないことを数え続けるのではなくて
むしろ飛ぼう
いっそ飛んでしまおう
そこに何もなくていい
誰かを探さなくていい
ただ飛び立てばいい
君が羽ばたくなら
僕は翼になろう
君が歌うなら
僕は風になろう
君が止まるなら
僕は枝になろう
君が微笑むなら
僕は
笑くぼに
だから安心して
飛び立つ前の眠りは
僕が守るから

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